[相手の顔はフルフェイスマスクに覆われて見えない。>>160
とはいえ詳細を教える気はない、という意志をなんとなく感じてはいた。
それから]
(へー……ちょっとは憤慨してる、のかなぁ。
それとも……、)
[あるいはほんとうに、世界を害さない程度のまともな願いを抱いているというのか。
少し考えて、やがて改めて眸に対抗の色をあらわにした]
さあ、どうだろうね……。
でも、仮にわたしが貴方の言うところの「まともな願い」を口にしたところで、
引き下がってくれるとでもいうの? ……違うんでしょう。
[その言葉をもってして――議論は、交わることのない方へと向かいつつあった。
あくまでも戦う、という決断を示すように、
翼がばさり、と大きな羽ばたきの音を立てる]