― 回想・精霊節まで 地の場合 ―
アイリ? それって女の――まあいいか。
[現代日本人的感覚でまたも地雷を踏み掛け、途中で口を噤む。
アイルリートの金遣いは、どうにも忍んでいるようには見えなかったが、一応は彼の言う通りに従って>>176。
飲食物から衣服、アクセサリーやインテリアに至るまで、彼の買い物っぷりを傍らで眺める]
あー? そりゃお前、食った分動いてるからだろ。
あとさすがに俺を日本人のスタンダードだと思わん方がいいぞ。
[言いながらも、アイリが目につくたび購入する飲食物を左腕に抱え、右手で片っ端から口に運んでいく。
感覚的にはカロリー過多だとは思うのだが、元の世界では常識外れなトレーニング量と、地精霊との僅かながらの繋がりが、エネルギーの燃焼量を上げているらしかった]
つーかお前こそお菓子ばっかりじゃん。
もっと肉とか魚とか食った方がいいぞ。
[それだから背が伸びないのでは、という辺りは辛うじて口にしなかった]