[アルビンの笑顔>>162が心の底からでないことはわかった。だてに取材で多くの人と接してはいない。人の表情を読むことは得意なのだ。
けれどこれ以上自分が何か言っても、彼が変わることはないのだろうな、と少しさみしくなったところに、彼から「ありがとう」の囁きを聞く。
あぁ、神父さまは、自分の弱さを人にみせることも憚られる仕事なのだ…とそのとき思う。
今度、もし二人きりで話すことがあれば、もっと心を開いてくれるだろうか、と考える。
そんなことを考えていると、タクマがお好み焼きを作ったようだ。神父もそれに興味をもっている。
自分もタクマのそばへ行き]
わ、もうできたんですね。ソースのいい香り!
私もいただきますっ。
神父さまも作るんですか?それも楽しみっ。
[と声をかける。]