む?
[見知らぬ天使に問うていると、後ろから木の枝の折れる音、続けて悲鳴。(>>170)
一瞬、感じた不吉な気配の主かと思い剣の柄に手を掛けるも、その姿を見て、すぐに警戒を解く。]
誰かと思えば――オクタヴィアではないか。
突然の悲鳴には驚くぞ……あまり驚かすものではない。
[不遜な態度でそう言う。
世話係一人ひとりまでは覚えていないが、彼女の名前と素性は覚えている。
天界に上り詰めることに成功する人の子など、そう多くはないため、覚えていた。
手を貸そうかと一瞬考えるが、アレクシスが彼女に歩み寄るのを見て、自分の動きは止める。
再度、視線は見知らぬ天使へ]