[機体の首を振る必要はないだろう、と呆れつつもパイロットの生存を確認する。
墜落の勢いとは裏腹に意外と元気そうな応答に安堵しつつも、「ずいぶん酷くやられちゃった」の言葉に眉根をピクリとさせた。]
こちらは連合軍・極東司令部第12機甲大隊所属のアールシー中尉だ。
申し出はありがたいが俺にはそんな権限も暇もない、営業がしたいなら呉基地まで来い。
おい、自力で移動は可能か?可能ならすぐにこの島から離れろ。
……爆撃が来るぞ。
[モニタに表示された攻撃開始のカウントダウンは9分を切ったところだった。
と、不意にオープンチャンネルで通信が入る。]
……だってよ、お嬢さん。