― 2年後・森の中 ―[初仕事は、あっさりと片が付いた。立っているのは5人だけ。もちろんすべて仲間たちだ。森の狼たちは、しばらく大宴会だろう。敵の沈黙を確認して一息ついた時、尋常ならざる気配を感じて振り向いた。仲間たちが一斉に武器を構える。だが、掛けられた声には心当たりがあった。] ……死神か? なにをしに来た。 私を刈りにきたか。[視線が相手の肩の上に行ってから、左脇に降りる。淡々とした物言いだが、本気で思っているわけではなくて、当人的には冗談のつもりだ。]