─回想・ナネッテ─
[ 友人がお熱を上げていた憧れの女性の対応には、
やはり温度が感じられない>>3:284。
口説いて話のタネにしてやろうと冗談半分で思っていたが。
最初の対応でその気が3割程度削げ、
ベルガマスコの名が出れば一瞬にして失せた。
──無実でありながら命を落とした男。
ディークの話によれば特に悪い人では無さそうだが>>3:66、
僕はどうも彼女とソリが合わなさそうだ。]
……そんなこと言うのか。
亡くなられた方に不謹慎じゃないかな。
[ はぁ、と溜息を吐き笑っていない目を向ける。
そう思うのは僕が死者の声を、姿を知ることが出来る故だろう。
尤も、彼女もベルガマスコを人間だと知っているのだけれど。]