[それにだ、うちの可愛いジルの力を本当に欲していたなら、そうあって欲しかったんじゃないか?
侵略者。その理由やらを今の俺に知る術なんてない。
ただ、昔と今では物の見方が違ってくる。それだけのことであり我儘だ。胸に秘めた思いだけで共に在ることを望んだ、同志たちへの思いだってあった。
空いてる手で頬を優しく包みこみ、自分を見つめて柔らかく謳うように告げる言葉を聞き、じっとその瞳を見つめ返して、自分の太ももの上にいる支えるように腰に回していた手とは逆の手で、ジルの頬から耳、髪へとなぞるように優しくなでる]
ああ…夜泣きする子を寝かしつけるように、頼むな。
[優しさと強さを兼ねたジルの表情>>172を、母のようだ。と思えるのは何度目だったか。]