[アデルが率いる天使の一軍に、混成の機動兵器が一斉に攻撃を開始する。入り交じる飛翔音は、それだけでも静謐を好む天使の神経を逆撫でしそうなほどだ。その隙に、移動を開始していたことが、ダーフィトにとって幸運に働く。光の槍が艦橋を両断したのを見たのは、マストに結ばれた格子状の縄網の途中からであった。] 冷や汗ものだな…[残りを俊敏に上り切って、メインマストの見張り台に立つ。]