[駆け寄り、上半身を抱え上げてみるが、腕も頭も力なく垂れ下がっている。顔を見れば蒼白く、口元には喀血の跡。右の脇には矢が深く突き刺さっており、それが致命傷であることは一目瞭然だった][通路にあった血痕はこれか、と瞳を伏す兵に、どうする、と問う声がかかる。主は必ず連れ戻せと言った。けれど、これでは][僅かな思案の後、一人を伝令として主の下へと走らせた。兵は残りの3人と共に、主の願いを叶えるべく、ガートルードの躯を運ぶ*]