人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


読書家 レト

 優しい、なんて言われたの
 生まれて初めてだ

[頭を撫でられるのは、くすぐったいけれど嬉しいこと。
吸血種故の聴力の鋭敏さがギィの言葉を拾っていたけれど
否定できなくても、これもあれも――全て、レトだった。

ディークの頭から手を離し、少しだけ照れ隠しのように頭を掻いた]

 あー…んじゃ俺行くな
 お前の兄ちゃんも探したいし……

 一人で、無理すんなよ

[嘘ではないが、それでもやはり
笑顔を保つのが、難しくなっている。
そう声をかけてその場を離れようと――]

(183) 2013/10/04(Fri) 01:34:20

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