[ 遠く近く、交わされることばの、どれにも同じ無垢な視線をのみ向けて、頷くことも、首を振ることもなく、蒼天を巡る天使の視界に、やがていと高き尖塔の姿が映る>>137 ][ そうして、陽炎の如き薄羽根を震わせ、宝玉の涙を零す天使の姿も ]ハレルヤ[ 声無き天使に向かい、生まれたての天使は声に出して、か細い両の腕を差し伸べる。白い指先に、トパーズの煌めきが転がり弾けた ]