っ、まったく、 こんなときまで、……[ ナネッテが何をしたのか、どんな心境か。分かっていながら、そんなことを言うのだ。その我儘は、酷く優しく、そして甘い。赦されない、赦されてはいけない……と、雁字搦めに縛られた枷。魔法の紐を緩めるのは、彼女だったのか。息ができた。ココロがふわ、と僅かに解れた。だから。少し、ほんの少しだけ、自分を"赦して"あげてもいいだろうか。 ]