人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


上級将校 サシャ

[ かなり思い悩んだ挙句、主を待たせている事に焦った自分が慌てるように口にしたのは

『祖父の願いを叶えたいです。』

 だった。
 それはサシャが祖父っ子だった事からの他愛ない願いだった。
 ずっと抱えていたが口にした事はなかった。祖父は同情されるような言葉を厭う。だから、初めて口にした言葉であった。

 そんな主の眼差しに恐れながら口にした言葉に、彼はじっと自分を見てから、暫く置いて告げた。

 今口にした言葉、一生忘れるな、――と。*]

(182) 2015/03/13(Fri) 01:25:13

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