人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


学生 アレクシス

お聞きしても宜しいでしょうか。

[ゆったりとした足取りで近付きながら、口を開く。]


僕は、もう戻れませんか。


[自分自身でも嫌と言うほど解りきったものだが、
少なくとも再び会いたいと思っていた彼の口から
明確な答えが聞きたかった。

今度こそ踏ん切りを付けようと思ったのかも知れないし、
彼の子で在る為であったかも知れないが、
実際どのような意図を持って投げ掛けたのかは
一番自分が良く解っていない。

彼からの答えを聞く頃には、身体は腕の中。
往生際悪く頭を胸に押し付けるだけの形であるが、それなりに
信じているという証にもなるだろうか。]

(182) 2014/05/05(Mon) 20:08:10

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