― 対フレデリカ・リヒャルト ―[ フレデリカに注目していたから、反応は遅れたものの、上空からの呪歌を聞き逃すことはなかった。>>177] 助けが来ましたか。 でも、少しばかり遅かっ ── ッ![ 言い終えないうちに、ヒュンヒュンと唸りをあげる見えない刃が乱舞して襲いかかってくる。下手なのかわざとなのか、精度を欠くそれはかえって危なっかしい。] え! 彼女もろともですか?! [ 驚きつつ、とっさに、フレデリカの体を片手で持ち上げて盾にする。*]