人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖将軍 ソマリ

― 回想 ―

[吐息を散らして頭を揺らす。
魔の宿る右手を取って一曲踊る物好きなど、
慎ましさと従順こそ美徳として教えられる上流階級の
やんごとなき姫君等が進んで興じる筈も無い。

人気のない場所に逃げてきたのは、
供物のように当主の命で円舞曲を願う淑女等から
逃れたいと言う思いもあった。

仮面を白手袋に包まれた指先で撫でた所で、人の気配を感じた。>>155

鈴を転がす涼とした声に誘われ、顔を起こせば、
月明かりを集めたドレスに身を包む麗人。]

 ――…月夜の華に誘われず、歓談に勤しむ男がどれ程居るかな?

[口元に笑みを浮かべて、彼女の揶揄を甘い言葉で包んで返す。
彼女の纏う雰囲気より、社交の場へと連れ出された息女と悟り。]

(182) 2014/02/17(Mon) 20:39:54

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