ああ、僕はお前達とは違う。
人の死に醜く表情を歪め、嘲笑うことなんてしない!
[ 瞳には緋を浮かべたまま。
怒りの感情のみで突っ走ると間もなく
鋭く伸びた獣の爪が目に入る>>171。
躱そうと試みるが完全に躱すことは不可能、
右肩にさくっと爪が食い込んだ。
感情は正確にスナイプする力をを著しく下げ、
無駄の多い行動が当たるはずも無く。
気がつけば身が壁へと叩きつけられていた。
ゴロゴロ、と音を立てて壁の一部が崩れ堕ちる。]
……っ、ぐあぁ……っ……!
[ そして、自身の身も崩れ落ちる。
流れ落ちる自分の血が熱い。
肩から、頬から、腕から。
どくどくと熱く、赤い血が滴り落ちる。
痛みよりも先に熱さを感じる辺り、体内のガルーは皮肉にも
僕を守ってくれているようだ。]