人狼物語−薔薇の下国

516 ルー・ガルー戦記 10 〜ブリュノー救援戦


老騎士 ナネッテ

 「正直にいってだ。妹は文武において出来がいい。他所に出さずとも自国で働かせていても益が出るので、無理に嫁ぎさきを考えてはいなかったのだが……うちのマドゥーラ殿から、『嫁を用意するといったからいってこい』といわれてな」

[少しだけ沈痛な面持ちのドゥーハン王。咄嗟に胃痛の薬を出す従者。非常に手馴れているのがうかがえる光景である]

 「ただ、有能であるのは認めるところだが、人と人同士だ。どうして合わない。ということは起こりえる。気に入らなかったら突き返してくれて構わない。これは建前や遠慮などというものはないぞ。国家間の友好に罅をいれるなど百害あって一利なし。そのような愚か者は我が妹に非ず。」

[先ほどまで全部率直にいっていたのは、これにつながる。友好のための婚姻政策が逆の効果を及ぼすなど本末転倒。それを理解し、血のつながった妹でも切り捨てることを厭わないような顔もかいまみせるが]

(181) 2019/02/25(Mon) 22:51:46 (S.K)

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