君が無茶をしたとなれば、私が君の友人に怒られてしまう。[ガートルード達のことを引き合いに出したのは効果があったのかどうか。力を尽すと言われ、差し出した手を握られれば>>172、私も笑みを深くした。あの時触れたのと同じ、しなやかで私に比べれば幾分か小さい手。この手からあの苛烈な術が放たれると思うと信じがたい。けれどそれは何度も目の当たりにしたこと、疑う余地も無いものだった。そして今触れた手は、あの時のように縋る気配を帯びてはいない。大丈夫と言う言葉に偽りは無いのだろう]