う、ぁ……![それでも防ぎきれなかった骨片は、至近距離からシェットラントに襲いかかった。腕を、肩を、足を、鋭利な骨の釘が赤く切り裂いていく。もっとも大きな破片が、右の脚に突き刺さった。たまらず苦悶の声が上がる。或いは、騎士らしく鎧を着込んでいれば防げたであろうか。けれど生憎、シェットラントは軽装だった。この場にあるのは術者としてのことであったから]