[結局、損害はおおよそ工兵が30ほど。
弓兵40ほどで、歩兵は110ほどにのぼる。
おおよそで180ほどの損害で残ったのは320、とはいえこれは「生きた」者の話だから、重傷人を除いた数ともなれば更に減り、大体230ほどが残るという話にもなるか。
歩兵は200が90だから、半数以上が喪われている。
防衛戦の最後、弓兵を守ろうとした者、チャールズと共に騎兵をとどめんとした者、南門を守り抜こうとした者たち。そういった兵の損害が、ひときわ大きかった。
倍以上の数に攻められ半数以上が生き延びたとあれば良く頑張ったと言えるのかも知れないが、結局のところ、これも「追撃しない」の方針に助けられたことが大なのも、また事実だ。
それらの情報を聞き、取り纏める。
治療者から良い顔はされなかったが、仕方なかろう。
酒は飲めず、代わりに飲んだ水は苦く喉に落ちていった。]