― 回想:前日の城下で ―
[ゾネスが有ってのラメールと>>112。
ゾネスがあるから故ラメールは守られているのは事実。
故にそれがアイリの誇りとも言えるのだが、ゾネスの軍を彼女に預けているものの、勝手な独断で無闇矢鱈と動かして良いという道理では無い。
アレクシス参謀長が居る限り勝手はしない、という言葉を聞けば、すぅとした何かを感じてしまうが、其れは表にも口にも出さず。]
軍を使うのは飽く迄最終手段として使う物だ。
そもそも、現時点で武力を使われて無い状況で軍を使うとなると更なる混乱を生み、他国が付け入る隙を生む事を知らぬ訳では無かろう?
フォールデン総督が勇ましい事も功績がある事は知っているが、お前が独断で動く事も知ってる。
故に軍を束ねる者として、上に立つ者として責を全うする為に勝手な一存で軍を動かすな、と命ずる。
[正式な命令に成り得るのかは計り知れ無いが、此方の直々の命令を眼前の総督に下す。
その際先程の女軍人も居たのだろうか?何方にしても、此方は直令を総督に下してからこの場を立ち去り視察へ向かって行った。]