―地下―[怪我は消えたが流した血のあとは消えない。白い服には赤黒い血の染みがある。丸腰の男は聖女の問い>>177を受け一度足を止めた。] ――…聖女殿まで。[教会に居たが故に知る存在、その姿を認め目を瞠る。] 我が名はジークムント。 このような場所で何をしておいでです。[血の匂いに気付き震える声に、歩み寄るを躊躇うが動けぬ風に見えて困惑するように視線彷徨わせた。]