[ファイアドラゴンは地上からの攻撃に意識を向けているようだ。
天使のバフがかかっているとはいえ、『神拳』の速度には敵わないが、青年は攻め手を緩めない。
弱点を見つけられないかと、狙う場所を変えて攻撃を続けていたが、
それが煩わしかったか、ドラゴンが青年に向かって口を大きく開いた。]
…ッ…!
[咄嗟に雷属性の障壁を張ったが、頭上で暗色のエフェクトが生じ、消える。
ドラゴンの吐いたのは火属性のブレスではなく、命中力低下のデバフ効果を持つものだった。
その効果は事前に掛けて貰っていたバフの効果をほぼ相殺する程。]