[ジムゾンが暗誦を終えれば、レジーナの化粧道具を手にして。 彼女へ化粧直しをしようとするけれど、他の女性陣も来たのであれば、自分より縁の深い彼女たちがするべきだと、道具を渡しただろう。 レジーナの料理が楽しみだ、と雪の中で談笑していたことが、遥か昔のことのようだ。 自分も料理の味を思い出せるくらい、もっと足を運べばよかった―― そう、考えていた“はず”だ。 フリーデルが、いつも通りのフリーデルのままだったなら**]