─ 蛟 統制室 ─
─── でも、はなっからやる事が決まってる時は別だ。
[これだけで副艦長はこちらの危惧を理解した様で、表情を険しくさせた。
通信機に手を伸ばしながら、「ま、そういうこった」と頷き]
恐らく連中は俺らがここに来ることを解って待ってたんだ。
あの嵐も計算の内か、もしくは連中が故意に起こしたか。
前者でも充分きっついが後者なら尚最悪だ、万全の態勢に加えてあんな嵐起こせる程の手を持ってるってこったからな。
ただでさえこっちゃ装備すくねんだし、そんな連中とガチでやりあってられっかよ。
連中の頭がどの艦に乗ってるかはわかんねー以上、とっとと逃げて振り切るのが得策だろ。