――なん、で……[見つけることができたのは、来た道と違う道を行ったからだろう。森で迷い、動けなくなった彼が、岩陰に凭れるようにして倒れている>>177。直射日光に当たらないとはいえ、木々の間から漏れる柔らかな日差しの残響は、現在進行形で彼の命を灼いている]