皆さん、無事で良かった…。[ふぅ、と地面に向けて大きな息を吐いて。向けられた視線に気づくとハッとして、幾人かの視線がカークの方へ流れると慌てたように口を開いた。]あ、あのっ…!その…嫌な、夢を、見たんです…。いつもの夢と違って、はっきりとしたものじゃなかったんだけど…じわじわと世界が黒く染まっていくような、そんな夢を…。僕、もしかしたら皆さんに何かあったんじゃないかって、いてもたってもいられなくなって…それで…。[言い終えると少年は、申し訳なさそうな顔で俯いた。]