[心の臓が、ハクハクいう。 (ま、まさかっ… この人、心の声が聞こえてる?!) などと慄きつつ 刺さるように真っ直ぐな瞳を見返した。>>150] あ、ええと。 そう…、ですね。 [吃りながらも、目を逸らせずに居ると 潮の香りがして 見渡す限りの大海原がぼんやりと映る。 素晴らしく、大きな船だ。 “前途洋々” そんな言葉もひらひらと舞い降りてきた。]