[ 現実から逃げかける、どこかぼんやりした思考の奥で。 兄だけでなく、 ”あなた”までもが人狼なら、もう。 ――…消えてしまいたい、と思った。呼吸することさえ、止めてしまいたい、と。兄を殺した直後の、あの頃>>2:189のように。透明な心臓の古傷から、また見えない血が滴り始める…。]