― 野外料理準備中 ―[ ふと、風向きが変わった気がして、視線を草原の方へと向ける。否、変わったのは風向きではなく、風の音だ。響き合い、謳い合う、軽やかで、鮮やかな、ふたいろの音。まるで、音楽そのもののような... ]ようやく、ですか。[ 知らず、笑みが溢れた* ]