―Nルーム―
[医務室へのホログラフ通信のコール音を聴きながら、
そういえば…と、ふと思い出す。
寝るトールに掛けた、俺の上着>>3:27は、
彼の手元にあるんだろうか>>169
もしそうなら-――…トールだけは、気づいたかな?
俺の上着の襟近く、いつもは白衣に隠れてる徽章に>>0:255
無駄に長生きしてる副産物だ。
地球系資本の半官・半民の船の一介の船医としては、
異例だろう高すぎる身分を示してる。
たぶん、俺、この船の中で身分的には一番 高いかもねぇ。
この外見年齢の若造には、通常なら絶対に成り得ないくらい]