医療ファイル、多分軍が隠していた真相のひとつだ。
昔のことだから今の軍とはもう関係ないのかもしれないけど。
[こちらへの視線に気づけないほど熱心に捲る紙。>>175
名前を見つけるとフレデリカの方に向き直って、告げた。]
さっきの話、忘れていたことを思い出したかもしれない。
……ここに来たことがある。
記憶喪失、だったんだ。
[確信が持てるまでは記憶喪失と言い切ることができなかった。
空白の1年、継ぎ目も曖昧になっていれば”なかったこと”として扱われ。
声にすることは愚か、考えることすら禁忌と処理をされていた為に。
丁度外から帰ってくる足音に、首を上げると——。]