→ 階段 ―
……ああ、カタリナか。ちょうどいい、今君に一番会いたかったんだ。
[抑えきれない気持ちを持て余して、2階にある自分の部屋に戻ろうと歩いていると、階段を下りてすぐの場所にカタリナを発見した。少しほっとして、声をかける。
ヨアヒムを発見した直後、その意見と感情に凄く共感した相手だったから、これは紛れもなく本音だった。
洗ったり拭ったりしなかったから、泣いた直後の顔はハッキリ跡が残ったまま。そこへ無理矢理笑みを浮かべる。
何を言おうかと考えた結果、まず先ほどの激高が頭に浮かぶ。]
……あのさ。もしかしてさっきの俺の怒鳴り声>>178>>179。ここまで聞こえてた?
[大騒ぎした自覚がある男は、食堂から離れると少し恥ずかしくなった。カタリナには昨日のジムゾンとの喧々諤々も見られている訳だし。
返答がどんなものであっても、静かに話し始める。]