[彼の前では、自分は友人のタクマだった。時がたってもそれは変わらない>>172]
ああ、もう1人の従弟殿もか?
……さぁて、ね。どうだろうねぇ。
[本気だ。無論。こいつが領主を辞めても。領主としてでなくクレスとして慕う領民は大勢いる。
クラリッサの名をあげたのは、彼女の母と彼女ならきっと――彼を、彼のまま受け入れてくれると思ったから。
幼いころの一方的な約束。それでも自分にとっては守りたいもの。
瞠目は深慮ととって。だから彼の考えがまとまるまでは声をかける事はしない。]
おう、大人しくしとけしとけ。
この領は、人々はお前さんを何時でも受け入れてくれるさ。唯の……に、なっても。
[そうでなければ、許せるものか。
お前のここを大切に思う気持ちは友人の俺が、だれよりも知っている。]
お見通し言うな!だあああああもぅ!そりゃ、そうだが……ルード嬢がだな!
こんなおっさんに目を向けるかってもんだいもあらぁな!
[亡き妻の性格も、ルード嬢が魅力的なのも否定しない]