―湖―
[道すがら、兎を二羽捕まえる。その血を啜れば、多少は渇きが癒えた。
ほっと溜息をつく。
遠くからでもぶつぶつと情報を零すソマリの声を、耳は正確に聞き分けていた。>>175
可能性はあるが、それの真偽を確かめる術は自分にはない。]
ソマリ。
[湖につき、そう呼びかける。]
お前がブランなら、この方法は逆効果じゃないか?
そうやって、沢山の味方のブランを衰弱させて、どうやって一人でルージュと戦うつもりだ?
[じっと睨み付ければ、反応はあっただろうか。
到着すると同時だろうか、ジェフロイの姿も目に入る。]
ジェフロイ?
[彼がソマリに近いのなら警戒を促すだろう。]