「……やぁれやれ、参りましたなぁ。
だーから、自分、働きたくない言うたんに……まあ、しゃあないか」
[その身を深く裂かれつつ、しかし、魔神の口調は軽いまま]
「とはいえ……あんたさんたちの……『この世界に生きる者の意志』、見させていただきました。
まあ、こんだけのモン見せられたら、どーしよーもないわなぁ。
……どーぞ、お行きなさい、『始原の秩序』の所へ」
[静かな口調で告げた後、魔神はまたひとつ、息を吐く]
「……ただ、ま。これだけは言うときます。
あんたさんたちが相手にしようとしとるんは、純粋な力のカタマリですわ。
『世界』を回帰させるために、主、いろいろ切り離しましたんで。
ぶっちゃけ、話とか全然できません。
あるのは、『絶対秩序の維持』のために、『混沌を生じうる全てを滅する』ってー思考だけですわ」