[死んでいない、と言ったのはあまり根拠のない判断だったので、それを少女が信じて安堵したのも当たっていたのも、お互いにとって幸運だった] ン、ぅん、うんうんうん[にこにこして頷いていたが、その実ほとんど聞いていなかった。たらんと涎を垂らす] かじる、カジル ぅぅ、がまん? も、イイ?いいの?[躾の効果絶大。死ぬ程"待て"をされた犬の面持ちで歯を鳴らしていた。身を起こすジャンの動きも見えていない。目を赤くして綺麗に笑う少女の喉笛しか見ていなかった]