[仮初の共闘が切り拓いた道の先、勇者は一対の翼を背負い宙を舞っていた>>165。 回避し、虹の光にて勇者を撃たんとする六翼――その力の高まりに合わせるように、凝縮した闇を光球へとぶち当てた] …………ふ。[魔神が僅かに意識逸らした隙を、勇者は見逃さなかった。 そして闇の手は狙い過たず、光球の一つを散らす>>167。 直後、勇者の下方では力の嵐が吹き荒れた――魔神と対峙する彼の者には、対処のしようもないタイミングであった]