人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


学生 アレクシス

[ほんの僅かな対話を数回、それでもトールの温厚な人となりは
見えるような気がしていた。
そんな彼で自分を嗤うだろうと…覚悟していた。]

……何も、言わないのですね。

[泣かないように、膝を折らないようにと構えていた力が
徐々に抜けて行く。
彼は何も言わない所か、そんな自分を迎えようとして
大きく両の手を開いて見せていて、思わず一歩前に踏み出す。
>>113]

養親……。
ああ、評議会がどうのと言っていた、あの。

[積み上げて来た知識は塵と化し、
人間で在り続けることは自ら放棄した。

滅びようかと考えると目の前の彼が手を差し伸べて来る。
ならば歩むべき道はひとつしか無い。]

(180) 2014/05/05(Mon) 20:06:52

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby