[ 人の形をとるガートルードは、先ほどまでの獣の姿が嘘のよう。>>175牙も爪も、毛皮も無くて。その命の砂時計が、落ちてゆくのを。なんとか、留めようとしたけれど。ひっくり返された砂時計。その命の砂が落ちてゆくのは止まらず。だから、いつものように呆れ声。緊急事態になると、司令塔のくせに、動き回る長だった。いつもどこか怪我をして、その血を拭う事すら忘れて。 ]