― 社前 ― そう……だったのですか?[さらりと言われた言葉>>175に目を円くする。 こうした機会が幾度あったかはわからないが、国の伝承を考えても相当な期間続いていることだ。 そして最初の巫女が為したことも、織り込み済みと告げられて>>176] そう、ですか。 ならばきっと――皆が上手くやってきた、結果なのかもしれませんね。[最初の一度以外、神魔の手助けはなかった。 それはつまり国を保つ力が欺瞞であっても、巫女もその周囲の者も、それぞれの能力で国を支えてきたということだ]