>>177>>178ナイジェル
ベッ、別に言いたくないとかそういうわけじゃなくてっ!
[でも、相手が不貞腐れたのを見て、そのあとに用意してたはずの他愛ない言葉たちを飲み込み、沈黙。二人には珍しいぐらいに。]
焦って?
……焦ってるのはどっちだろうね。
[自分でも驚くくらいきつい口調が出たけれど、そのまま続けて。――ここまで言われたら、流石の僕だって、分かる…けれど、]
なによ急に。さんざんヘマこいて怪我してドタバタしてもう見てられないって思ってたら急に頼ってきて嗚呼結局あんたは変わらないとか思ってたらなんか急にかっこいいとこ見せてきてさ。そんなん他の可愛い子にでも見せてろよバーカとか思って結局僕しか見てるナイジェルじゃないんだな、もうとか…、思っ、て、
[気持ちに、言葉が追いつかなくなって。]
あーもう。相変わらず変なとこで度胸出すし。
[どうにでもなれ。両腕を相手の首の後ろに回して、相手の頬に、自分の頬を寄せる。]
なんでこんなやつ好きなんだろ
[落とすなら勝手に落とせ、馬鹿。
――――その小さすぎる呟きは、聞こえたかどうか。]