― ペーターの部屋 ―……失礼するよ。[部屋の中へ声を掛け、中へ入れば、真っ先に探したのはリーザの姿。 おかえり? よかった? どちらも今かける言葉としてはふさわしくないような気がして。 ただ、嗚呼、と小さく声を漏らして、リーザの頭を撫でようと手を伸ばす。 いつかカタリナにした様に。]