「連合国内としても、わが国としても、援助をしたいと思っている。率直にいうなら、ここは今後美味しい土地になりそうだからね。」
[商人的な考えを持つ未だ若いといっても差し支えない王にとって、ここが連邦国の起点となるだろうと予測がされる。同じ連邦所属国ということに甘えずに交流を深めるに越したことはない。
王自らが足を運ぶというのが本気であるというのを示す形ともなる。
ただ腹の探り合いをする気は毛頭ないらしい。それに対して見返りをいうより先にあっさりと白状するようにいって]
「だが、それは用件の一つでしかないのだよ。……これもまた率直にいうが、私と兄弟にならないか?……妹を嫁がせようと考えている。ということだ」
[非公式ながら嫁ぎ先の打診というのもあったが、王に必死さはとくにはない]