[ 戦乙女と称されし女将軍。
逃げ延びた僕を告発し、戦場に連れ戻すことも出来たのに。
憎むべき対象であったガートルードは、僕の話を静かに、
優しく聞いてくれた>>3:204。]
ならどうして……戦いを止めさせようとしないんだ!
所詮自分の手が汚れたくないからじゃないのか……!
そんなことを言ってもな……
下っ端の方がもっと壊れそうなんだよ……!
今この間にも……あんたの部下やあんたを信じて
特攻した奴、僕の仲間が死んでいってるんだ……!
[ 今思えば随分と感情的になっていたものだ。
僕にもこんな感情が残っていたのだと自分でも思う。
しかし、彼女が続けて言った言葉>>3:206により
水を打った──いや、そんな生易しいものではない。
死神の鎌を首元に突きつけられたかの如く、ぴたり言葉が止つ。]