[ 大好きだと言われても、 大好きだと返さなかったのは>>3:295 “あなたの幸いを祈ります” その言葉の通りに、黒い小箱を彼女に渡して それきり、サーラのことは忘れる気でいたからだった。 砂に半分埋もれていたあのル・ウルタールの遺跡のように 小箱に閉じ込めた腕輪に嵌った宝石の…シトリン。 その石を示す言葉が示しているような感情を 彼女に会わないまま埋めてしまおうと思ったからで。 ]