それ、でも。[けれども。出会ってしまった。他でもない、生きている“この子”に。] ……忘れるわけがないでしょう……!?[>>164小さな言葉に、頭を振る。遠く、軍馬の蹄の音。又従妹の背後、視界の隅に見えるのは、海精の鎧を付けた兵士たち。]