ご歓談をお楽しみの方には、突然の無礼を許していただきたい。
トーマスは、全裸の詩人トーマス。
話の前にもう一つ知ってもらいたいことがある。
トーマスはかつて、
シャア・アズマミキヒサという名で呼ばれた男ではない。
私はこの場を借りて、全裸の意志を継ぐ者として語りたい。
勿論、シャアとしてではなく、全裸の詩人としてである。
全裸の意志は欲望に根ざしたものではない。
人が衣服を着るのは、危険から身を守るためだった。
そして、衣服を着た人類は、その生活圏を拡大したことによって、
人類そのものの力を身に付けたと誤解して、
欲望のままに勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ!
それは不幸だ!